コラム

ヤマサキハナコの注音符號のススメ その3 母音を学ぶ!中国語発音は一日にしてならず。

台南と大阪をいったりきたり。お兄さんタツヤさんとともにヤマサキ兄妹として活動し、各種活動や出版物・記事などで日本の人に台南の魅力を伝え、そして台湾の人に日本について紹介をし続けているヤマサキハナコさん。ハナコさんはひっそりと、でも日本の人に伝えてみたいことがありました。

そんな思いから連載が決まりスタートした「ヤマサキハナコの注音符號のススメ」では、中国語学習のかなめ「発音」のアレコレについてやさしく?語っていただきます。

3回目は、発音の中でも複雑?な母音(中国語における「韻母」と「介音」)について。

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日本語と違って複雑!? 母音がたくさんある中国語

前回は日本語でいうところの「子音」(声母)について、表記と発音を挙げていきました。

今回は「韻母」と「介音」について。日本語で言うところの母音に近い音を挙げていきます。(以下、子音=(声母)子音のようなもの、母音=(韻母)母音のようなもの、の意)

実際に発音が聞けたり口元が見れるHPや動画やスマホアプリなどのお供に、一個一個コツコツ練習していきましょう!

すでに注音マスターしてる人は、改めておさらいしてみましょうか。

 

i

口を横にイーと意識強めでイ。

 

u

日本語の う よりもひょっとこ感強めに唇を突き出してウ。

 

ü

日本語にない発音なので難しいですが、ゆ の口で イ と発音する感じ。

 

a

アルファベットのYにしか見えないけどア。

 

o

天井からぶらさがってるフックみたいな、ひらがな さ の上が突き出てないやつは、日本語の お より口を縦に意識してオ。

 

e

さ にしか見えないけど、そして e なので エ かと思いきや、喉の奥のほうで ウ とか オ とかの音を出す感じ。いくつか日本語に無い音がある中でこの発音が一番分からなくて苦労する人が多いんじゃないかしら。

 

ê

せ にしか見えないけど エ。

 

ai

ㄌの上に横棒ひっぱったような形だけど、右下ははねずに流します。

 

ei

へ にしか見えないけど エイ。ヘイからhを引いたやつ、だと覚えやすいかも。

 

ao

糸の上だけのやつ。アオではなくアウ(ウは消え気味)と発音するとネイティブ感出ると個人的に思います。実際に注音講座で先生はアゥで発音してました。

 

ou

ヌや又にしか見えないけどオウ。

 

an

アン1つ目。このアンは「あんない」のアン。舌が上顎につくアン。

 

en

ㄢの右上部分が欠落したみたいな形。アンとエンの間みたいな音。これも舌を上顎につける。

 

ang

アン2つ目。このアンは「あんがい」のアン。舌が上顎につかず鼻に抜ける感じのアン。

 

eng

エンとオンの間みたいな音でㄤと同じく舌を上顎につけず鼻に抜ける感じ。ㄥは鼻みたいな形だから鼻に抜ける、と覚えた記憶。

 

er

英語のrの音。(中国語を勉強したとこのある人はr化という言葉を聞いたことあると思いますが台湾ではr化することは少ないです)

 

なんでンの発音で舌と上あごがくっつく、くっつかんの違いあるの!?
とびっくりしますが、中国語だとちゃんと使い分けてるんですね。

この発音はけっこう重要です。

ちなみに「あんない」「あんがい」は私が思いついたわけでなく、なにかの本で表記されてて「なるほど!」と違いがハッキリ解った例えです。

声調も発音の重要な要素

さて、これで注音符号が全部出てきましたね。

注音符号に声調記号(音の高低)を加えると、しっかりと発音を表記することができます。

 

ちなみに声調は一声は表記せず、上がりの二声は「ˊ」、低い音から下がって少しだけ上がる・発音三声は「ˇ」、上から下に落とす音・四声は「ˋ」 、軽く発音する軽声は「˙」 。

それぞれの記号を母音にあたる符号(母音がなければ子音)の右上に、日本語の濁音符のように打ちます。(※注音は基本的に縦表記です)

繁体字圏でのPCやスマホでの文字入力は注音符号の組み合わせで入力していくことが多いです。

 

例えば「あなた」という意味の你はピンインだとni3、注音だとㄋㄧˇ。

n(ㄋ)+i(ㄧ)で ニ ィですね。

 

「わたし」という意味の我 (ウォ)はピンインだとwo3になります。

でも「w」という音は前回の子音でも今回の母音でも出てきてません。

ではどう表記するのかというと、ㄨㄛˇと表記します。

日本人的には母音と母音にあたるu(ㄨ)+o(ㄛ)で ウォ。

 

日本語の五十音のように単純に子音+母音という組み合わせだけではなく、ㄨㄛのように母音同士での組み合わせがあるのが中国語!

母音+子音という概念がこびりついてるとこの辺からちょっと混乱するかもしれません。頭を柔らかくして、さぁ!もうひと踏ん張り!

母音と母音!?の組み合わせもマスターしよう

 

ㄧㄚ ya

ヤ。これはけっこうそのままですね。

 

ㄧㄛ yo

ヨ。この発音の漢字はぐらいなのでㄧㄛという表記はほとんど見ることないです。

 

ㄧㄝ ye/ie

イェ。謝謝はシェーシェーと書かれることが多いし、そう言いがちになりますが、ㄒㄧㄝˋはシ+イェの発音なので、そこを意識するとネイティブぽい発音になります。

 

ㄧㄞ yai

ヤイ。この発音の漢字はぐらいなのでㄧㄞという表記はほとんど見ることないです。

 

ㄧㄠ yao/iao

 

ヤオ。はㄧㄠˋ。更に子音をくっつけてㄇㄧㄠˋミャオ、ㄒㄧㄠˇシャオ、など。

 

 

ㄧㄡ you/iu

ヨウ。はㄧㄡˇ。数字の6はピンインだとliu4と表記し大陸ではリウ/リュウと発音することもあるようですが、注音だとㄌㄧㄡˋでリョウと発音します。

 

ㄨㄚ wa/ua

ワ。蛙 はㄨㄚ。私ハナコのハナは漢字で書くと華でㄏㄨㄚˊと表記し、ホワ/ホァのような発音になります。

 

ㄨㄛ wo uo

ウォ。先述のㄨㄛˇですね。子音をくっつけてㄉㄨㄛドゥオ、ㄕㄨㄛシュオ、ㄙㄨㄛˇスゥオ、など。

 

ㄨㄞ wai uai

ワイ。はㄨㄞˋ。子音をくっつけてㄎㄨㄞˋクァイ、ㄕㄨㄞˋシュァイ、など。

 

ㄨㄟ wei ui

ウェイ。はㄨㄟˋ。はピンインだとdui4、注音だとㄉㄨㄟˋと表記し、ドゥイよりドゥェイと発音する方が台湾っぽくなると個人的に思います。

 

ㄩㄝ yue üe

ユエ。はㄩㄝˋ。子音をくっつけてㄒㄩㄝˊシュエ、ㄑㄩㄝˋチュエ、など。

 

まとめと予告

以上…。

けっこう多いですよね、わかります、疲れましたよね。

 

でも実はこれで終わりではないんです。
まだ組み合わせがあるんです。

次回は最終回、「なんでそんな音になるねん……」と心折れかけたラスボスが登場です。

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☆注音記号と発音学習の参考にどうぞ☆

國語日報發音練習

※語学学校、子ども向け新聞などを発行実績ある団体のサイトより

全球華文網 學華語向前走

※華僑の子弟向け教材。入門は注音符號。テキスト音声データを無料ダウンロード可能

superkids 幼兒天地 (注音については下記については下記動画)

※台湾に拠点がある中国語教育機関のYouTubeチャンネルです。

Akushu
久々に注音と向き合うと楽しいやら混乱するやら。あいうえおを学ぶ台湾の人たちもこんな気持ちになるのかしら。

これを乗り越えると中国語学習が本格的にスタート、というところでしょうか。発音だけだと挫折しかねないので、好きな台湾ドラマの中国語を調べてみるとか、CPOPの歌詞を見てみるとか楽しいことをプラスしてなんとか「なんとなく頭に入ったよ」という状態まで行けるとぐっと楽しくなるよ!と過去の自分に行ってあげたくなりました。笑

 

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ヤマサキハナコ

大阪生まれ大阪育ち。台湾好きが高じワーキングホリデーで1年台湾(主に台南)滞在したのち、イラストレーターの兄とヤマサキ兄妹として台湾関係で活動中。ヤマサキタツヤ著『オモロイ台南』『大台南見聞録』監修、川島小鳥『愛の台南』コーディネート・監修。

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