コラム

実践!木村一心の台湾でまちづくり。第4回 オンライン編(後編)

台湾に移住して、現地のディベロッパーに設計士として所属しつつ、台中にてアートギャラリーを運営している木村一心 (きむらいっしん) さん。

台湾各地で手掛けた物件と連携し、展示やイベントを開催される一方、設計だけでなく建築の運営にまで関わり、国際交流によるまちづくりに挑戦されています。

そんな木村さんの目を通して触れる、台湾の建築、アート、デザイン。第四回目は【オンラインを通した人と街のかかわり】についてご紹介します。

後編はSNSを通した街とのかかわりについて。(前編

台湾のSNS事情

SNSが街に与える影響はどんどん大きくなってきました。台湾で多くの人に使われているSNSは、InstagramとFacebookです。

日本で利用者の多いTwitterやTikTokは、ほとんど使われていません。日本人のFacebook利用者は、5~6年前から既に少なくなっている印象ですが、台湾では最近まで多くの人が利用していました。

しかし台湾人のFacebook利用者も、やはりここ1~2年で減ってきている印象です。

現在台湾では、日本と同じように10代、20代はほぼInstagramに移行しています。30代以上がまだしっかりFacebookを利用しているところは、日本と少し異なるところかもしれません。

台湾のインフルエンサー

33さんは、Instagramを中心に発信を行うモデル兼イラストレーターの友人です*1。
インスタグラマーと言っても様々なジャンルの方がいますが、彼女はお気に入りのカフェやイベント、観光地などについて、台中の街を中心に自身のライフスタイルを発信しています。
大学で美術を学び、イラストレーターとして活動する中で培った彼女の世界感は、たくさんの若い女性を惹きつけます。

33さん(Instagram @ wei3hより)

33さん(Instagram @ wei3hより)

彼女のInstagramは、アートに関心の高いフォロワーが多く、彼女自身もアート系のイベントや展示会に関する発信をよく行っています。

私が運営するアートギャラリーとも相性がよく、日本のアーティストを台湾の若者に紹介するのをいつも手伝ってくれています。

今の時代、インフルエンサーが何か紹介すると、オンライン上で話題となり、瞬時に街に影響が現れます。
それは若者が街にでかけるきっかけにもなり、また、インフルエンサーに感化された多くの人が、発信者として街の魅力を伝える側にもなってくれます。

これからも彼女のような発信力のある友人と協力し、台湾の若者たちが日々わくわくするような街の状況をつくっていきたいと考えています。

台湾で開催された塩田千春展をおすすめする33さん

台湾で開催された塩田千春展をおすすめする33さん(Instagram @ wei3hより)

台湾の人へ発信する

もしあなたが出張や留学で海外に長期滞在されていて、住んでいる街のことをもっと知りたいと思うなら、オンライン上で現地の言葉を使って発信することをおすすめします。

私も台湾に移住してから、InstagramとFacebookでいくつものアカウントをつくりました。
日本人としての暮らしを紹介するもの、アートを紹介するもの、施設を運営するためのもの、イベント運営用のものなど。
7年間ほぼ毎日、どこかしらのアカウントで発信を続けています。
フォローしてもらっている友人たちの反応や意見などを参考に、その街のことをより知ることができます。

日々流れてくるニュースをインプットするだけでも、街の様子を把握することはできます。
それでも自分自身で発信し、返ってくるフィードバックの方が、より情報が濃いように感じますし、それを繰り返すことで育っていくオンライン上のコミュニティは、自分が現地で何か活動する際にとても役に立ちます。
私も、継続して発信を続け、台湾の人々や街のことをもっと把握し、まちづくりに携わっていきたいです。

木村さんが台湾で発信をするFacebookアカウント

木村が台湾で発信をするFacebookアカウント

以上この度のコラムでは、台湾の最近のオンライン事情について紹介させていただきました。

次回第5回は、アート編というタイトルで書かせていただきます。
台湾人のアートへの関心や、街との関わり、建築士を志望して台湾に渡った私が、現在どうしてアートギャラリーの運営に力を入れているのかなど、ご紹介させていただきます。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

参考:

※1  33さんのInstagram
@wei3h

(前編へ

 

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木村 一心

木村一心 1988年茨城県生まれ。東京理科大学大学院 理工学研究科 建築学専攻卒。台湾に移住して、現地のディベロッパーに設計士として所属しつつ、アートギャラリーを運営する会社を経営しています。

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