マルチプレイヤー!台湾パイナップル
今年は台湾パイナップルが、ちょっとしたブームになっていますね。
私も、初めて台湾でパイナップルを食べたときのことはよく覚えています。
台湾フルーツといえばマンゴーと言われる中、ちょっとしたダークホースを発見したような、ちょっとこれは放ってはおけない!というくらいの感動でした。
魅惑の台湾パインたち
現在、日本に輸入されている台湾パイナップルは、主に「金鑽パイン」という種類で、台湾でもメジャーなもの。
旬は春から初夏にかけてになります。
現地では、他にも年間を通して様々な種類のパイナップルを楽しむことができます。
「牛奶鳳梨(ミルクパイン)」「西瓜鳳梨(スイカパイン)」「甜蜜蜜鳳梨(甘い秘密(蜜)パイン)」「香水鳳梨(香水パイン)」「蘋果鳳梨(アップルパイナップル)」などなど、名前を眺めるだけでも美味しそうです。
再び旅行が可能になった日には、改めて食べ比べをしてみたいですね。
料理にも活かせるすばらしき存在
そのまま食べるのが何より美味しいパイナップルですが、台湾では料理にも使われます。
フレッシュなものをカットして、キクラゲ、生姜と共に炒めたもの(鳳梨炒木耳)は、その程よい酸味と甘みで箸が止まらなくなりますし、鳳梨蝦球(エビマヨパイナップル) なんていうのもあります。
日本だと、酢豚にパイナップルが賛否両論になりがちですが、決してイロモノではなく、かなりのマルチプレイヤー。
おかずにパイナップルも、一度は試していただきたいものです。
パイナップルのお漬物もあります。
蔭鳳梨(インフォンリー)とか、鳳梨醬(フォンリージャン)と呼ばれています。
カットしたパイナップルを、豆麹と塩、砂糖とともに漬け込んだもので、日本人にとっても親しみやすい味噌のような風味と、パイナップルの甘い香りが特徴です。
お漬物といっても、ご飯に乗せて食べるのではなく、調味料的な使い方がメインで、
定番は、白ゴーヤと鶏肉と共に煮込んだスープでしょうか。
魚の上に乗せて蒸し魚や煮魚にしてもすごく美味しいです。
台湾では瓶詰が市販されていますが、材料さえあれば比較的気軽に作れるので、はなうたも毎年漬けています。
パイナップル:砂糖:塩:豆麹の割合は、だいたい10:2:1:0.5くらい。清潔な瓶に詰めて、1ヶ月〜3ヶ月ほど寝かせて使います。
今年漬けたばかりのもの
1年前に漬けて冷蔵庫で寝かしておいたもの
1年漬けたものは、もうすっかり色も馴染んでいます。
旨味も強いので、このまま水を加えて煮込めば、出汁いらずでスープになるくらいです。
5月のレッスンでは、トマトと合わせて、酸っぱいスープに仕立ててみました。
もちろん、スイーツにもおすすめ。
今日本に入っていきている金鑽パインは、糖度も高いので、15%くらいの砂糖を加えて煮詰めるだけで、かなり濃厚なジャムになります。
そのままパンやヨーグルトとともにいただいてもいいですし、さらに煮詰めて、パイナップルケーキの餡にするのもいいですよね。
デザートに、スイーツに、料理に保存食にと大活躍のパイナップル。ぜひ皆さんも楽しんでくださいね。
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私が思い出す、また食べたい料理は、はなうたさんも紹介していた鳳梨蝦球。
なぜエビに甘いマヨとチョコスプレーをかけるのか…と台湾人の味覚を疑いましたが、徐々にくせになりました。
台湾パインとも出会いやすくなったので、ぜひみなさんも存分にご堪能ください!(私はまだ出会えてません。泣)