次回の台湾旅に思いをはせる
この1〜2ヶ月ほど、久しぶりの台湾旅行に行ったという話を聞く機会が増えました。
まだ以前と同じとは行きませんが、徐々にみなさん動き始めていらっしゃるようですね。
私も刺激されて、グーグルマップで台湾各地を検索しながら、次回はどこに行こうかなあ、何を食べようかなあ、なんて想像を膨らませています。
リピート回数NO,1 お気に入りスープ四神湯
長らく行けていない台湾で食べたいものは山ほどあるのですが、私にとって外せないのは「四神湯」というスープ。
恐らく、これまでリピート数ナンバーワンのお気に入り料理です。
初めていただいたのはもう10年以上前、初めての台湾旅行の時でした。
いただいたのは、出発前に個人の方のブログで読んで気になった、寧夏夜市近くの「阿桐阿寶四神湯」というお店です。
これぞ台湾といった薄味のスープに、歯ごたえが楽しい豚モツ(小腸)やハトムギがたっぷり入っていて、また漢方生薬の良い香りにも刺激され、夢中でレンゲを口に運んだ記憶があります。
この四神湯、かの乾隆帝がハードワークで体調を崩した4人の大臣たちのために、医者に命じられて作らせたのが始まりだというエピソードがあります。
もともとは「四臣湯」という名前だったのが、時代とともに変化して、「四神湯」になったようですね。
また、「蓮子(蓮の実)」「芡實(オオオニバスの実)」「茯苓(マツホドというキノコ類の菌核)」「山薬(乾燥山芋)」という4種類の漢方食材が使われることに関係があるという説もあります。
胃腸の働きを整える、心を落ち着かせる等、人が力を発揮するための土台を整えてくれるような働きがあるようです。
実際、旅行中に消化不良を起こしそうだったときに、熱々のこのスープを飲んで落ち着いた経験もあり。(生薬のせいかどうかはわかりませんが)
私にとっては、美味しいだけではなく疲れたときに頼りになるスープ!という存在でもあります。
日本では(地域差はありますが)モツを日常的に食べる習慣がなく、ハードル高く感じる方も少なくなさそうですが、きちんと処理されたものであれば、嫌な匂いもなく、しみじみした旨味を感じることができるので、興味のある方にはぜひトライしてみていただきたいです。
また、豚モツではなく、骨付き肉などを使うお店もあるそう。
個人的には、肉よりもモツのほうが穏やかな旨味が楽しめて好きなのですが、最初はお肉入りから、というのもありかもしれません。
「そろそろ台湾旅行計画を」という皆様の、美味しいものリストづくりの参考になれば幸いです。