本日製作社は台湾を拠点に「生活の様々な想像を創造する」ことを目標に活動。
良質なイベントを数多く手がけ人気を集めています。日本の作家も招待するなど、日台交流の架け橋としても活動しています。
さらに台中で書店「二階図書室」、ギャラリー兼雑貨店「箱庭 はこにわ」を運営中。
そんな本日製作社のおすすめのお店を紹介します。
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DM Cafe
台中市西区の民生路の路地裏には、古い家屋が立ち並んでいる。
DM Cafeはそんな住宅街の中にひっそりと隠れ家的な雰囲気で店を構え、お客さんが探し出してくれるのを待っているかのようだ。
DM Cafeは「Dan Man(丹曼)Cafe」を縮めた名称。タイヤル族(※泰雅族)の「座る」という意味の言葉「Da Ma」からとった。
店名には、お客さんがお店でゆったりと座り、静かで落ち着いた時間を存分に味わってほしいという願いが込められている。
1階には木製の机といす、棚、そして絵ハガキたち。そしてところどころに水色のペンキでアクセント。シンプルで素朴。
2階に上がる階段の手すりは古民家にもとからあった鉄製のもので純朴な、なつかしさを覚える。2階の左側の空間には小学校で使ったあの机といす。
学生時代の記憶が次々とよみがえって、そこにたたずんでいるだけで青春時代のあの頃の移ろいを思い出す。
DM Cafeの特色は「お椀」にコーヒーを入れて出すこと。
オーナーの子供時代におばあちゃんがよく仙草氷※をつくってくれて、そのとき子どもたちは自分で仙草氷をお椀に入れるように言われていたのだという。
オーナー曰く「お椀」は人と空間をつなぐ媒介みたいなものだという。
コーヒーもお椀と同じで、単に気持ちを高めるのではなく、心をゆったりと解きほどいてくれて、そうして心が感じている方向へ導くものであるべきだと考えているんだ。
DM Cafeのおススメは「冰⾓咖啡」(ビンジャオカーフェイ)。
コーヒーで作った氷を牛乳の中に入れたもので、氷がだんだんと解けてくるから、飲むたびに少しずつ違った味が楽しめる。
コーヒーで作った氷のブロックも、ちょうど仙草といっしょで真っ黒で、ブロックみたいな形。
つるりとしていて鏡の表面のように、なつかしい記憶を映し出してくれるんだ。
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店舗情報:DM Cafe
住所:台中市⻄西區⺠民⽣生路225巷11號
営業時間:9:00-17:00
定休日:火曜日
FBページ:https://m.facebook.com/DM-Cafe-416267108508818/
仙草氷…体の熱さをとるとされる薬草を煮出し、澱粉質でかためたゼリーを細い角状に切り甘いシロップと氷と共に食べるスイーツ