本日製作社は台湾を拠点に「生活の様々な想像を創造する」ことを目標に活動。
出版事業・イベント企画など様々な方法で日本と台湾をつなぎ文化交流も行っています。
良質なイベントを行うかたわら、台中で書店「二階図書室」、ギャラリー兼雑貨店「箱庭 はこにわ」を運営中です。
そんな本日製作社のおすすめのお店をご紹介していきます。
布菈瑟BLOSSOM
鐵花窗※は台湾の古き良き時代の記憶で、そして当時は欠かすことのできない工芸技術だった。
面格子は防犯性を高める役割のほかに、その様々でユニークなデザインが家々の装飾となり、その家の「特徴」となっていたんだ。
でも1990年以後、鐵花窗はだんだんとステンレスの格子に取って代わられることとなり衰退していく。
※鐵花窗(ティエファチュァン/面格子)デザインのある面格子を持つ窓。台湾の古い家屋には遊び心のある面格子を持つ家屋が散見される。
「布菈瑟BLOSSOM」はクリエイターのコンビ。
「過去の時代の美しさ」に感銘をうけ、そして古い家たちの記憶がだんだんと失われていくことを嘆き、自身の作品を通して「鐵花窗」がもういちど咲き誇ることを目指したんだ。
(格子デザインのコースター)
ふたりは卒業制作をきっかけに、「鐵花窗」の文化と格子のデザインを深く理解するために台湾各地を奔走して調査を行った。
調査をしてわかったのは、「鐵花窗」のデザインの基調は地域によって差があるということ。
北部の「鐵花窗」はシンプル。南に行くにしたがってデザインはどんどん自由に豊かになっていく。
そして、格子のデザインには、家主の家や店に対するイマジネーションやその持ち主の個性が投影されていた。
卒業後もふたりの「鐵花窗」に対する情熱は変わることなく、むしろ高まり続けた。創作活動を続け、「鐵花窗」を基底にして様々な作品づくりに取り組んでいくこととなる。
(格子をかたどった箸置き)
妥協を許さず、細部と質感にこだわり時間をかけて着実な製作をおこない、そして今では台中に小さな雑貨店を開いている。
布菈瑟BLOSSOMがその手から生み出す日用品やデザイン文具・雑貨には、鐵花窗の要素を取り入れたもの以外にも、台湾の文化や風習が取り入れられたものがある。
それらの「台湾の日常に当たり前にあるもの」という認識を再構築し細微にこだわり、しっかりとしていてシンプルでずっと使い続けたいもの…。
「日常の中の美」を作り上げている。
店舗情報
店舗名:布菈瑟BLOSSOM
創業:2015年
住所:台中市西區民生路368巷4弄8號(審計新村内)
営業時間:11:00-18:00
定休日:火曜日・水曜日
FBページ:https://www.facebook.com/ohyablossom
※営業に関しては店舗SNSなどもご確認の上おでかけください