台湾でコーディネーターや作家として活躍しつつ、日本と台湾の良いものを紹介するショップ你好我好(ニーハオ ウォーハオ)の店主でもある青木由香さん。
青木さんの数多くの発信は、独特の視線と語り口で、何とも魅力的。引き込まれてしまった経験を持つ方も多いのでは?
台湾好きなら知らない人はいないであろう青木由香さんに、今回紹介をお願いしたのは日本人が自由に台湾に行けなくなった後の迪化街(ディファジエ)の現状と旅行可能になったら訪れてほしいところたち。
後編オススメ紹介編スタート。
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コロナが明けて、迪化街に遊びに来てもらうためのオススメをいくつか。
どうせなら街の奥の方にも行ってみてください。
永興農具工廠
まず、カゴ屋のような華やかさはないけど、奥の奥にある農耕具屋さん。
以前、飛行機でヒノキ風呂を持って帰るという西洋人の注文で、西洋人用に大きめに作ったヒノキ風呂が店に置いてありました。
風呂の底には持ち運びに便利なようにと、キャスターを付けてあげていました。
次に行った時にはもうなかったので、この台湾ヒノキの風呂がどこの西洋の空港をコロコロしたのか、すごく気になります。
風呂のオーダーいかがですか?(しないと思うけど)
你好我好
そして、うちの新店舗。新店舗もまた迪化街のメインでなく路地にあります。
去年まで場所を見つけられない日本人のお客さんが、「花生酥」「你好我好」とあちこちで聞くもんだから、迪化街の乾物屋が何件も花生酥を売るようになりました。
さすが商人の町ですね。コロナになった今は、迪化街で花生酥をしぶとく売っているのはうちの店くらい?是非来てください!
柏祥號
あとは、やっぱりずっと残り続けて欲しい、ブリキ板に文字をくり抜く柏祥號(ボーシャンハオ)。
この味のある字体は、肉筆の昔の文字集から引っ張ったもの。
運送用の木箱などにスプレーで文字を吹き付けるブリキのステンシルを彫っています。
今は、印刷やシールが発展して需要がなくなり、消火器や街中の電圧箱のために、ちょこちょこ作っているのですが、仕事場がやたらと絵になるので、中を覗いて欲しい。覗くなら入場料的に注文して欲しい。
スプレーしないでもそのまま看板や飾りに使う人もいます。
彫ってもらう文字をあらかじめ用意して、文字のサイズを現場にあるものから選び、指差して伝えたら注文できるはずです。
ですが、おじいさんはだいたい店にいません。
「按鈴」と書いたピンポンを押すと斜め前の2階の建物(自宅)から
ひょっこり顔出して降りてきます。
呷圓仔
そして、ぜんざい屋の呷圓仔(ジャユェンザイ)。
団子好きお姉さんが、脱サラして始めたぜんざい屋。
OL時代からもち米を粉にする機械を持っていたというオタクっぷり。
このふわふわ団子に胸を何度鷲掴みにされたことか。是非味わって欲しいです。
小豆やピーナッツなどのかき氷のトッピングも全部一人で煮ている、優しい、丁寧な味のこだわりのお店です。
そして、こんな時期にもニューオープンの店もチラホラ。
他にも羊肉スープの店などもありました。早くコロナが落ち着いて、
迪化街にまた日本のみなさんがすぐに来れますように〜。
お待ち申し上げております。
店舗情報
【永興農具工廠】 台北市大同區迪化街一段288號 TEL02-2553-6545
【你好我好】 台北市南京西路239巷20號 TEL02-2556-5616
※営業時間は店舗SNSなどでご確認ください WEB
【柏祥號】 台北市大同區民樂街173號 TEL02-2553-7726
【呷圓仔】 台北市大同區大有里延平北路二段142號 電話情報なし
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