コラム 日本で感じる台湾

台日系カルチャープロデューサー田中佑典主宰「カルチャーゴガク」とは~ニーハオのその先へ、仲良くなれるゴガクを武器に~

 

台湾のカルチャーを語る上でかかせないキーパーソンのひとり・田中佑典さん。

日本と台湾をつなぐカルチャーマガジン『LIP 離譜』の発行、台湾関連の企画・プロデュースなど精力的に活動を続けています。

これまで東京を中心に活動していましたが、現在は故郷福井に拠点を移し福井への「微住」や「微遍路」など新たな価値を創造中。

今回は、田中さんがずっと続けているカルチャーのための語学教室、「カルチャーゴガク」について紹介していただきます。

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ニーハオの先へ。「ちょっと話せる」へ。

皆さんこんにちは!

生活芸人、台日系カルチャープロデューサーの田中です。

僕は2010年頃から台湾にハマり、台日間の文化交流を盛り上げたいと、これまで約10年間台湾と日本を行き来しながら活動してきました。

さて、みなさんは台湾旅行に行った際「こんなとき現地の言葉が話せたら…」と思ったことありませんか?

僕もその1人。

台湾に行き始めた頃は「ニーハオ」と「シェーシェー」の連発で、あと2、3言くらいでも話せたら絶対楽しいんだろうなと思っていました。

ただ日本人の国民性なのか、「【語学】となるとちゃんと話せないと」と思いすぎてしまい、いつも挫折の繰り返しでした。

一方、台湾では同じく日本語を話せる人と話せない人がいるのですが、その間に“ちょっと話せる人”という人たちが多い気がします。

話せる人というのは、それこそ学校で日本語を専攻してた人や留学経験者、あとはご年配の方で、日本統治時代に日本語教育を受けたという方もいます。

では”ちょっと話せる人”というのはどうやって日本語を覚えたんでしょうか。

好きな漫画や雑誌を読みたくてとか、また好きな歌手やアイドルがいるからと独学でちょっと覚えたなどその経緯は様々。

そんな台湾の人々を見ているうちに、日本人の我々の中にも中国語を“ちょっと話せる人”が増えたら、もっと台日系カルチャーが盛り上がるのではないか、そんな新しい語学のスタイルを作りたいと考えるようになりました。

人と仲良くなるための語学教室「カルチャーゴガク」開講

僕自身は、コーディネートの仕事などで台湾に行きながら地元の人たちの会話を聞いて、モノマネのように中国語を覚えてきました。

正直穴だらけの語学力です。

でも、多少語彙力や表現方法は乏しくても、初対面の台湾人とも仲良くなれたり、街のご飯屋さんでも店員さんや初対面の人とも雑談ができるくらいまでになりました。

そのころ僕は、台湾のカルチャー情報を台湾好きのみなさんとシェアするイベント「台湾好塾」を月に一回東京で開催していたのですが、そのトークの最後にプチ語学タイムをやったところ大盛り上がり。

その時気付いたのが、きっと同じように“このくらいの中国語”を求めている人は僕以外にもたくさんいるのではないか、情報発信や人つなぎだけではなく、語学のシェアを通じて台湾と日本をつなぐこともコーディネートの1つになるのではないか、ということ。

この台湾好塾での経験を活かし、台湾現地の最新の情報やカルチャーの話も交えた「カルチャーゴガク」と題した台湾華語教室を5年ほど前に開講したのでした。

語学を敢えてゴガクとカタカナ表記にしているのは完璧な語学を求めるのではなく、半端でも良いから自分に必要なゴガクを学んで欲しいという気持ちが含まれています。

台湾なまりの中国語(台湾華語)はアジアでモテる?

さて、「中国語」と言っても、実は日本で一般的な中国大陸の中国語と、台湾で使われている公用語の中国語(台湾華語)はお互い意思疎通はできますが、違う言葉や表現が多いのです。

例えるならアメリカ英語とイギリス英語の違いに近いでしょうか。

その中で僕自身は、台湾華語は日本人にも比較的覚えやすいというメリットがあり、また台湾はもちろん、香港やシンガポールなど中国語圏でもウケが良いと感じています。

そんな台湾華語の特徴を僕の目線で皆さんにご紹介したいと思います。

発音が日本語のカタカナに似ていて、聞きやすい、発音しやすい。

発音が難しいとされている中国語。僕自身は日本語にはない舌を巻く発音などにハードルの高さを感じます。

台湾では舌を巻く反り舌が少なく(あまり舌を巻かずに発音する傾向にある)、日本語のカタカナの発音に比較的近く、発音がしやすいため、日本人でも話しやすい(通じやすい)です。

漢字が日本の旧字体と近いので、見やすい、覚えやすい。

中国語といえば「漢字」ですが、使用される漢字も、中国大陸と台湾では違います。

中国では簡体字といわれる簡略化された文字を使用するのに対して、

台湾(香港も)では「繁体字」という画数の多い、日本でいうところの旧字体が使われています。

画数が多い繁体字。いざ書けと言われたら手が止まってしまうかもしれません。

しかし、そこは現代社会。

基本的に書く機会より、見たり、PCで入力する機会の方が多いので大きな問題になることは少ないように感じます。

総合的に見て、日本人にとっては繁体字の方が見やすく、覚えやすいと思います。

台湾なまりの中国語は、香港やそのほか東南アジアで抜群にウケが良い。

中華圏の範囲は広く、中国大陸、台湾、香港、そして東南アジア(シンガポール/マレーシアなど)などで主要な言葉として中国語が使われています。

中国語は地域によって方言や発音の違いなどはありますが、台湾なまりの中国語でも、どこでも基本的なコミュニケーションは可能といえます。

そして台湾では外国人が台湾訛りの台湾華語を話すと、すごく喜んでくれます。

さらに香港や東南アジアでも台湾好きの方は多く、僕のこれまでの経験上それらの地域でも台湾なまりの中国語は非常にウケが良いんですよ。

みなさんもアフターコロナの旅の準備に「カルチャーゴガク」をはじめてみてはいかがでしょうか?

まずはぜひ、カルチャーゴガクのYouTubeやInstagramをのぞいてみてください。

(※現在オンライン授業やカルチャーゴガクの書籍などリニューアル準備中!お楽しみに!)

カルチャーゴガクについては下記をチェック

カルチャーゴガクYouTube


カルチャーゴガクInstagram

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Akushu
ちょっと話せたら楽しい。完璧じゃなくていい。日本語で話しかけてくれる台湾の方からはそんな気楽な気持ちが伝わってきます。
楽しいが重なるともっと学びたいという意欲にもつながるはず。カルチャーゴガクで気軽に気負わずに台湾華語、始めてみてはいかがでしょうか。

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田中佑典

職業、生活芸人。 アジアにおける台湾の重要性に着目し、2011年から日本と台湾を行き来しながら、日本と台湾をつなぐカルチャーマガジン『LIP 離譜』の発行をはじめ、台日間での企画やプロデュース、執筆、クリエイティブサポートを行う“台日系カルチャー”のキーパーソン。「カルチャーゴガク」主宰。

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