台湾でコーディネーターや作家として活躍しつつ、日本と台湾の良いものを紹介するショップ你好我好(ニーハオ ウォーハオ)の店主でもある青木由香さん。
青木さんの数多くの発信は、独特の視線と語り口で、何とも魅力的。引き込まれてしまった経験を持つ方も多いのでは?
そんな青木さんに今回紹介いただくのは電鍋(ディエングオ/でんなべ)の活用方法。
後編は青木さんがどんな場面で電鍋を使うのかご紹介。ちなみに電鍋周辺器具は青木さんのお店「你好我好」でも少しお取り扱いがあるようですよ。
(前編はこちら)
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私の電鍋は、18年くらい使っているんじゃないでしょうか、ボロボロです。
留学生時代に帰国する人から中古を買い取ったので意外と小さい6人用を使っています。
電鍋のオススメサイズは絶対10人用。6人用では小さくて用途が限定されるからです。
ボロボロで小さくても買い換えないで済むのは、台湾ならいろんな電鍋周辺器具があるからです。
そして、人参もよく蒸します。蒸すと人参はすごく甘くなり、子供がばくばく食べます。
人参に含まれるビタミンEとAは油と一緒だと吸収力が上がるので、バターを落とすかオリーブオイルで和えて蒸します。
時間があれば、それにほんの少し塩を足してフライパンで少し焦げ目をつけます。
塩は人参の甘さを引き立てる程度、本当に少しでいいです。
元々は、オーブン料理のこの人参ロースト。
オーブンだと庫内を温めるのに時間がかかるし、焼き具合をチェックをするのも面倒。
それで途中まで電鍋でやって、フライパンで焼き目をつけるようになったのです。
ハンバーグを焼いている間に、人参の付け合わせがほっといてできます。
うちは米をガスで炊くので、コンロが常に1つ占拠されています。ガスコンロが空くのを待っていると先にできた料理が冷めるので、電鍋がよく登場します。
2段重ねでジャガイモも蒸せるので、ジャガイモの付け合わせも同時にできます。
高い蓋か、電鍋にぴったりサイズの蒸籠があれば、残り野菜でスープを作りつつ、卵など他の調理ができます。
スープは、鶏肉など出汁が出るものを入れるか、コンソメとかを入れちゃえば、あとは塩と野菜の甘味で決まります。
お好みで食べる前に胡椒やサワークリームを落としてもいいですね。
肉もコンソメも入れないで、出汁パックを入れて加熱し、最後に味噌を溶いたら野菜たっぷりの味噌汁にもなります。
昔はよく小豆など豆も煮ていました。仕込んで、出かけて帰ってくると豆が柔らかく煮上がっています。
私は作ったことはありませんが、肉に味を染み込ませるような煮込み料理、たとえば魯肉飯も台湾人は電鍋で煮込んだりします。
他にもバリエーションを増やしたかったら、「電鍋料理」で検索するより「蒸し料理」のレシピから探したほうがたくさん出てきます。
あ〜!あと、息子が新生児の時に哺乳瓶を消毒するのに使っていました。
これを大同の人に言ったら驚いていましたが、今はマスクを蒸して消毒する時代ですから、真新しくないかもですね。
肩肘張らずにジャンジャン使って、外釜の水の量も調節しつつ、蒸気で調理する力を楽しんでください。
電鍋ライフの充実にどうぞ!
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