台湾ビギナーも、台湾リピーター歴が長いあなたも、台湾個人旅行に欠かせないアイテムの1つ、悠遊卡(ヨウヨウカー)。
都市を中心に地下鉄、バスがなどの交通網が整っていて、そして近年はレンタサイクルなどがある地域も増え、個人旅行者にとって移動がしやすいといえる台湾。
旅行中の移動をさらに便利にするのが悠遊卡です。
今回はその使用のメリットとデメリットをご紹介します。
台湾旅行マストアイテム「悠遊卡」とは
超がつく便利なIC乗車カード
悠遊卡とは、日本でいうところのSuica、PASMO、ICOCAなどのIC乗車カードのひとつ。
英語ではEasy card、中国語を日本語的に読むとヨーヨーカー。
台湾のIC乗車カードしては一番古く、発行枚数も最多。
2002年6月より台北MRTで使用が開始され、使える範囲もどんどん拡大し、かなり広範囲。
交通系の支払いは、ほぼ網羅しているといっても過言ではありません。
現在はチャージ分を電子マネーとして使用できる店舗も充実していて、悠遊卡で支払いするとお得というキャンペーンをしていたりとさらに何かと便利です。
日本人旅行者がよく利用すると思われるショップ・サービスも「悠遊卡」での支払い対応のところ多数。
各地のMRT ライトレール 台湾高速鉄道 台湾鉄道 悠遊卡マークのあるタクシー 大部分の市内線バス
主要コンビニ カルフール 全聯 wellcome 大潤發
康是美 屈臣氏 金興發生活百貨 小北百貨
主要ジューススタンド 主要ファストフードチェーン
※一部例外あり。
電子マネーとして使用可能な場所については、詳しくは下記公式サイトをご覧ください。中国語です。
悠遊卡を電子マネーとして使用できるところ
使用できるところにはこのマークのシールが貼られていたりします。
悠遊卡は購入できるところも多いので、デザインなどに特別なこだわりがなければ、まずは1枚購入するのがおすすめ。
※一通卡(イートンカー)というICカードも交通機関利用の場合悠遊卡(ヨウヨウカー)とほぼ同様に使えます。デザインが気に入ったなどの理由で一通卡を選択するのもあり。ただし電子マネーとしての使用範囲が広いのは悠遊卡です。
悠遊卡Easy card使用のメリット
MRTで面倒な乗車券購入が不要
最大のメリットは何といっても
いちいち金額を調べてトークンを買う煩わしさがない事。
IC乗車カードで電車に乗る方ならご存じのとおり、毎回乗車券を買うのは、実はじわりと面倒でストレス。
せっかくの台湾旅行。
乗車券(MRTではコイン型のトークンというチップ)を買う手間を減らして、5分でも10分でも台湾を楽しむ時間に充てられるのが理想ですよね?
そして、同行者がカードを持っていると毎回トークンを買うのも申し訳なくなってくるので…入手がおすすめです。
バスで小銭がなくても困らない。
さらに、バス利用時にもヨーヨーカーはその威力を発揮。
ご存じの方も多いと思いますが、
台湾のバスは現金支払い時おつりが出ません…。両替もできません。
例えば台北の市バスは基本的に15元、ちょっと距離が延びると30元(遠距離だと45元)で乗車可能です。
何を隠そう、この2年ほど台湾出張の旅に悠遊卡をもって行き忘れて、駅で毎回トークンを買いめんどくささを感じ、財布を開いて5元玉のなかったので泣く泣く20元支払ったことがあるのは私。
カードを持っていれば、乗るときと降りるときにカードリーダーに悠遊卡をタッチするだけで無駄もなく済んだのに…。
お金と時間の無駄は忘れにくいものです。
残念な思い出を残すより、楽しい思い出を残すためにも、やはり持っておきたいカードです。
条件を満たせば割引もある
カード利用のメリットのひとつとして、乗車運賃の割引があることが挙げられます。
ただし、2020年の旧正月明けから割引の規定が変更され、旅行客が台北MRTで割引を受けるためのハードルが上がってしまいました。
今回採用されたのは、毎月の月単位で、何度MRTを利用したかで割引率が変わり、月をまたいだのちに、カードに割引される分の金額が戻るというシステム。
なお、改札の出入り1回で乗車1回と計算されます。
11回から20回の乗車で利用運賃の10パーセント割引
毎月21回から30回の利用で15パーセント割引と続きます。
最終的に51回以上の乗車で30パーセント割引…。
滞在期間にもよりますが、旅行者の場合はたくさん利用しても10パーセント割引あるいは15パーセントの割引を受けられるかどうかではないでしょうか。
条件を満たしたけれど、来月まで台湾にいないし!というお客様も多いかと思いますが、6か月以内に同じカードを使えば、次回の使用時に割引の適応を受けられます。
なお、2020年9月現在、バス利用の優待は継続中。
台北MRT→市バス、もしくは市バス→台北MRTのいずれかの順で1時間以内に乗り継ぎをすると、バス代が8元割引になります
※一通卡(イートンカー)でも同じ割引を受けることが可能です。
悠遊卡Easy card使用のデメリット
デメリットは、なんといっても
カード代100元(約400円)~
が必要なこと。
日本でIC乗車カードを買うときにデポジットがかかるのと同じですね。
日本の大多数のIC乗車券と違い、基本的に購入時点ではチャージ金額ゼロ。
お金をチャージして、はじめて使用可能となることを面倒だと感じる方もいらっしゃるでしょう。
ちなみにカードにチャージした金額は下記の場所で返却すれば手数料20元(約80円)を引いた金額が返却されます。
※訂正事項※悠遊卡は現在カード代は戻ってきません。カード会社の中文を確認したところ、手数料を除いたチャージ料金についての返却記載はあり、カード料金の記載はありませんでした。大変失礼しました。(2020.9.15)
台北捷運(台北MRT)/桃園捷運(桃園MRT)/高雄捷運(高雄MRT)の各駅の旅客詢問處(インフォメーション)
悠遊卡公司客服中心(ヨウヨウカーのお客様センター)
※インフォメーションは改札の横にある駅員さんがいるスペースです
※旅行者にはクリアするのが難しいかもしれませんが、5回以上MRTに乗っていて、カード発行から3か月以上たっていれば手数料は免除されるとのことです。
カード返却時に使用する中国語は下記の通り。
「ウォー ヤオ トゥイ ヨウヨウカー」
「我要退悠遊卡」
上記カタカナ部分を伝えるか、中国語を書いた文章を一緒に見せるとよいでしょう。
カード返却も少し手間ではありますが、20元引いてもらって中に入っている残りのお金を返してもらうのもよし。
そのままカードを持ち帰って旅の記念にするのもよし。
次回の訪台のおともにするもさらによし。
カード代+20元の手数料は発生しますが、費用がかかるデメリットを差し引いても交通系ICカードは1枚持っておくことをお勧めします。
しつこいですがもう一度。個人旅行ならぜひ悠遊卡(もしくは一通卡)をご入手ください。
実は出張でカードを忘れてストレスをためることが多い私からの本気のアドバイスです。
次回はカードの購入が可能な場所と乗る前に必要なチャージ場所についてお伝えします。