過去7年、台湾の台北に住んでいた経験があり、そして台湾歴20年を迎えた筆者。
子連れ台湾歴もすでに4年くらい。
前回の交通編でも書きましたが、結論から言うと台湾の治安は「とても良い」です。普通に過ごしていれば危ない目に合うことはほとんどないと思います。
ただし、忘れてほしくないのが「海外にいること」あなたは台湾で「外国人だということ」です。
日本ではないと意識して、変に気を抜かなければ台湾はまた行きたいところになること間違いなしです。
スリや置き引きに注意
どこの国や地域にも悪い人はいて、良くも悪くも外国人は目立ちます。
日本人観光客は遠目でも身なりや立ち振る舞い、持ち物などでなんとなく日本人だな、とわかってしまうのです。
そして旅行者はどうしても「旅行に来ているのでちょっとお金をもっている」という目で見られます。
実際に携帯電話を盗まれたり、置き引きの被害にあったという友人もいました。
話を聞くと両方のケースでそれぞれ油断があったと感じます。悪いのは盗る方。でも悲しい思いをするのは盗られる方。
注意を怠らないことが大切。人込みや観光地、夜市などは特に注意が必要です。
旅行で出会ったばかりの人を信用しすぎない
台湾のいいところは人情味だと思うリピーターさんは多いはず。
迷子になった出張者が台湾人のおじちゃんに案内されてオフィスに到着したこと、大昔バスの乗って小銭がなくて困っていたら後ろからお兄さんが「この子の分」っていって支払いをしてくれたこと、雨に濡れながら歩いていたらお姉さんが「駅までならいっしょに行きましょ」と言って傘に入れてくれたこと、数えたらきりがありませんが、私自身も台湾人のやさしさにはたくさん助けられてきました。
それでも、旅で初めて会った人を必要以上に信用するのはやめた方がいいと思います。
おうちに遊びに行ったり、車やバイクに乗ったり、遠くに遊びに行こうと誘われたら断りましょう。
できるだけ日中、人目があるところで、こちらが複数の状態で約束するのがトラブルを避けることにつながります。
日本女性は軽いと思われている。夜遊びスポットには注意
台湾に留学していたころ、クラスメイトの外国人にさそわれて何度か「クラブ」に行ったことがあります。ヨーロッパ系の子たちは踊るのが好きな子が多い印象。
純粋に楽しむためにクラブに出かける子が多いように感じます。
私も「みんなとの交流」という気持ちで参加することがありました。
何度目かのある日、床が濡れていてコケかけるというアクシデントに見舞われました。
幸い近くにいた台湾人の男性(知らない人)が手を貸してくれて事なきを得たのですが、そのあと「日本人?」とか「よく来るの?」と驚きの近距離で話しかけられ、そのうちなんとおしりを触られました・・・。
こいつマジ〇△■(自粛)と思いつつ、苦笑して、軽蔑のまなざしを送りつつ、ダッシュで友人たちの元に逃げ帰りました。
おそらく「日本女性=軽い」を本気で信じるステレオタイプの男性だったのだと推測します。
冗談抜きで日本のAVを見すぎのため起こる現象だと推察。夜遊びスポットは出会い目的のおバカさんも増えるようですので、注意が必要です。
タクシーに注意
こちらはすでに注意すべきこと交通編の中に書いています。台湾人でもタクシー利用は気を付ける人がたくさんいます。
運転手が制服を着ているきれいな車体のタクシーを選ぶ。
という点だけは心掛けてください。
タクシーについては、下記より交通編の記事も併せてごらんください。 わたしは過去、台湾に7年住んでいました。 19歳のころから台湾に通ったり住んだりしながら台湾歴を更新中。 子連れ台湾歴も ...
台湾の治安・衛生面を考える 台湾歴20年の私の目線 ①交通編
マッサージにも注意
台湾のマッサージ店でのセクハラ体験
実は、私自身が雑誌やガイドブックにも載っている有名マッサージ店で、複数名でマッサージを受けた中で、私だけ若い男性マッサージ師に下半身を執拗に押し付けられるというセクハラを受けたことがあります。
足つぼも合わせるとおそらく100回は受けたであろうマッサージ。セクハラにあったのはこの時だけですが、「誰でもセクハラ被害に合う可能性がある」ということを勉強させてくれました。
「やめて」は不思議と出てきません。悪いやつ本当には狡猾です。
一生心に傷が残るかもしれない。旅行どころではなくなるかもしれない。本当に許せません。
台湾のマッサージで嫌な思いをしないために
一番のリスク回避は同性のマッサージ師を指名すること。
足つぼマッサージなど、オープンスペースで体をさわられないマッサージを受けること。
この2点に尽きるかと思います。全身マッサージ好きとしては本当は不本意な回答なのですが・・・・。
日本でいかないところには行かない。しないことはしない
台湾は治安も日本とほぼ変わらないくらい良い。
過去7年台湾に住み、台湾歴20年を迎える今でもそれは変わらない認識です。
振り返ると嫌な思いも少ししていたようですが、個人的には大事には至らずだと思っています。
それでも自分から危険だといわれる地域に出向いていたらどうだったでしょうか。人気のない夜道を歩いていたら?
羽目を外して、周りに浮かれて無防備であると知られてしまったら?今とは違う感想を持っていたかもしれません。
日本でしないことはしない。日本でいかない方がいいと思うところは台湾でも行かない。
それが大切なのだと思います。
台湾に出かける日本人に知っておいてほしいこと
1895年から1945年まで台湾は日本の統治下にありました。いわゆる日本統治時代です。
その間、日本は台湾の人々に対して武力行使を行ったり、同化教育を施したりしていました。
日中戦争勃発後は台湾の人々の「日本国民としての意識」を強くするため皇民化教育を行っています。台湾の人の中には日本の兵隊として戦地に赴いた人もいます。
ごく少数だと思うのですが、日本が歴史的に行ってきたことを苦々しく思い、日本人を嫌っている人もいます。
また、美しい日本語を話す台湾のお爺さん、お婆さん世代に「どうして日本語が話せるのですか?」と聞いたりすることは、個人的に不勉強でとても失礼だと思います。
(美しい日本語についてはお伝えすると喜んでくれる方も多いのですが。)
過去、日本が台湾を統治していたことがあったと知っていればトラブルをさけ、お互いに不快になったり、誤解を招く発言をすることがなくなると信じています。
治安についてのまとめ
・日本でしないことは台湾でもしない
上記2点を心掛け、そして交通面での注意事項を抑えれば、台湾で危ないことに出くわす可能性をぐぐっと減らすことができるはずです。
備えあれば憂いなしの精神で、どうぞ台湾をたっぷり楽しんでください。