台湾に限ったことではありませんが、筆者は海外旅行に行くなら何らかの形で海外旅行保険には加入しておくべきだと考えています。
「台湾旅行で海外旅行保険?いや、台湾ってめっちゃ安全でしょ?」
「旅行保険なんていらないでしょ?私、なんども行ってるけど別に問題ないよ。」
なんて思っている方も多いかもしれません。
実は私も以前台湾に住んでいるときに、長く無保険でいたことがありました。
幸い、その期間中、台湾の病院のお世話になることもなく「保険なんて入ってなくても大丈夫かも」と考えていました。
考え方が変わったのは、子どもと一緒に訪れた台湾で救急診療を受けた時から。
数千円で大きな安心が得られる保険の意味を身をもって実感したからです。
今回は、少し前の話になりますが、私と娘の体験談をご紹介します。
「クレジットカードの付帯型海外旅行傷害保険で大丈夫でしょ?いつもそれで問題なし」と思っている方も要注意。
規約が変わってとんでもないことになっていたりするかもしれませんよ!
台湾旅行中・旅行保険でキャッシュレス診療へ
思わぬ形でトラブル発生
娘と台湾に出張中、ご飯を食べた帰り道、ちょっとトラブルが発生。その後、娘が泣きじゃくり始めました。
泣き止まないので友人と別れてホテルへ戻り様子を見ますが、しばらくたっても娘は泣き止まず。
よくみると手首を気にしていて動かすと痛がって泣き、相当痛いことが伝わってきました。
「もしかして骨が折れた?これは明日まで待っていられないかも。病院に行かなくては!!」
泣き止まない娘を前に、すでに夜10時を回っていましたが、病院に行くことに決めました。
まずは緊急医療アシスタントサービスに電話
海外旅行保険の保険証書を準備してアシスタントサービスに電話。
※SIMフリースマホを持っていたので、現地のSIMカードを使用してスマホからサポートセンターへ国際電話をしたと記憶しています。
お手元に国際電話をかける手段がない場合はホテルなどの電話を使うことになると思います。
コール音が鳴ると、すぐに電話に出てくださった担当者さん。
娘の状況を簡単につたえ、そして保険証書の番号、今から病院に行きたい旨を伝えました。
では保険証書の中身も確認して、こちらから折り返しいたします。番号をお願いいたします。
5分以内にお電話がない場合は再度お電話お願いします。
~間もなく折り返し電話~
難しければ台北市内であればどこでも行けます。
それでは受診が可能か確認し、30分以内に別の担当の者から折り返しさせていただきます
~10分ほど後~
夜間診療窓口でのお受付となります。受付でお名前と保険証書とお嬢様のパスポートをご提示ください。
お母様のパスポートも念のためお持ちください。タクシーなどの移動費も保険適応されますので、ご帰国後落ち着かれてからご申請ください
ありがとうございます。念のため確認ですが受診はキャッシュレスですか?
お大事に、ありがとうというやりとりを終えて電話を切った後、急いで夜の街でタクシーをつかまえ、病院に急ぎました。
(夜のタクシーは危ないこともあるので、余裕があればホテルの人やお友達などにたのみ、配車記録が残る方法での乗車がおすすめです)
先に病院に行かなかったわけ
夜間病院に駆け込むほど緊急性があると思ったらなら、どうしてすぐに病院に行かなかったのだろう、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
それにはいくつか理由がありました。
まず第1に、私の申し込んだ保険はインターネット専用商品。三井住友海上の「ネットde保険@とらべる」という保険。
この保険は、病院で診療を受ける前に事前にサポートに連絡しないと、キャッシュレスにならず立て替えが必要とのことでした。
どれだけお金がかかるかわからない中で病院に行くのは正直こわいので、キャッシュレスで対応してもらいたいというのが本音でした。
そして第2に、過去足掛け7年台湾に住んでいたものの、病院に行ったのは1年目に1回のみだったため、恥ずかしながら台湾の病院事情に疎かったのです。
病院事情も分からないまま、やみくもに病院に行くよりは、保険会社と提携している病院の方が外国人にも慣れているだろうし、医療の水準も間違いないだろうと思ったのです。
事故や大きなけがだったら、きっと救急車などでその場から病院に行ったと思います。
結果的に病院にあらかじめ取次までしてもらえて、お金や行き先の不安なく診察に迎えたのでアシスタントサービスに連絡できたのは私にとっては幸いでした。
ちなみに三井住友海上の一般的な(インターネットを経由しない)旅行保険は病院の予約は基本的にご自身で。難しいようであれば三井住友海上のオペレーターが代行するという流れのようです。
次回は病院での診療手順、クレジットカード付帯保険について紹介していきたいと思います。