わたしは過去、台湾に7年住んでいました。
19歳のころから台湾に通ったり住んだりしながら台湾歴を更新中。
子連れ台湾歴も4年くらい。
結論から言うと台湾の治安は「とても良い」です。普通に過ごしていれば危ない目に合うことはすごく少ないと思います。
ただし、海外ということを忘れない、外国人だということを忘れない、という大前提を大切にしてもらえればと思います。
(台北の独立系書店田園城市にて)
注意するべきところを押さえれば、初めての海外旅行にも、子連れ旅行先にも間違いなくお勧めできる台湾。
楽しく旅行できるように主な注意点をまとめていきたいと思います。
第1回目は一番に、最大限に注意してほしい「交通面」での注意事項をまとめてご紹介します。
台湾において最大限に注意すべきもの!それは車とバイク
信号は現地の人と渡るべし
誤解を恐れずに言うと、台湾の運転は日本の運転に比べてとても自由。
そんなとこでバックする?歩道だけどバイク走りまくり?青信号だけど曲がる車突っ込んでくる?えーっとタクシー、スピードですぎじゃない?
などなど、日本人の交通ルールと照らしわせると、退屈する間もないほど突っ込みどころ満載です。
油断すると本当に事故にあうレベルなので「歩行者優先」という考え方はきれいに捨てましょう。
(これは珍しくわたりやすい横断歩道)
青信号を渡っていても、左折車がスピードを緩める気なありません!という速度で入ってくることもしばしば。
そのため横断歩道もなるべく現地の人が渡るタイミングに紛れて「みんなで渡れば怖くない。」がおすすめです。
道路付近(もちろんそれ以外でも)で子どもから目を離すのは絶対やめましょう。
ちなみに私自身も普通に歩いていて、車にひかれかけたことがありますし、乗っていた車が事故を起こしたこともあります…。
バイクにも注意
なお、先に書きましたが、台湾では歩道でも結構な頻度でバイクが駆け抜けていきます。
バイク置き場になっている歩道スペース付近には注意が必要です。
置かれているバイクはまだマフラーが熱いということもあるので、足が触れてけがをしたりすることのないように気をつけましょう。
加えて言うなら、道路に出ているバイクも要注意。小回りがきくのをいいことに縦横無尽に駆け回るイメージ。
横断歩道を渡っているときも、車と同じように注意は必須です。
余談ですが台湾はバイクに乗る人がとても多いです。イメージとしては、自転車代わりにバイクに乗っている感じ。
通勤時、流れるように途切れずバイクが走っていく光景は、もはや壮観だと感じたりします。
路線バスは冒険気分で楽しめるかも
台北市内は路線バス(公車=公共汽車)での移動も非常に便利です。
台北市内については本当に各所に張り巡らされていて、お値段も安く(15元もしくは30元がほとんど)MRTと合わせたら最強なのではないかと。
バス停でバス待ちしていると5分間に人気路線のバスが数本通過してくのはざらにありますし、何なら1台挟んでその後ろにまた同じ路線のバスが!!なんてこともしょっちゅう。
目的地によってはMRTより便利に、タクシーより安くたどり着くことができます。
でも、台湾のバスって、実はものすごく揺れるんです。
ご老人や子どもには厳しいんじゃない?って思うほど揺れます。油断すると倒れます。
そして、日本だとバスが完全に停車してから降りるようアナウンスされると思うのですが、台湾でそれをすると、出口に向かって歩いている間にドアが閉じて発車~ということも。
目的地に近づいてきたら降りる準備をして、なんならじりじりと動いておく必要がある。
…心構えさえできていればとっても便利です。そして10年前よりは少しだけ荒さもマシになった気が…うーん。する。かも。
これも余談ですが、土地勘がなくてバス利用に不安を感じる方も多いかもしれませんが、GoogleMAPが結構いい仕事をしてくれます。現地のアプリもよいですが、中国語が読めない場合はGoogleの方がわかりやすいかも。
交通系カード「悠遊卡(イージーカード)」を持っていればなおラクラクです。
バスの利用方法もいずれまとめてみたいと思います。
タクシーにはいろんな意味で注意。特に夜間利用は要注意。
タクシーには3重の意味で注意が必要です。
ひとつ目は「運転の荒さ」
日本の一般的な公共の乗り物と比べると台湾の乗り物は基本的に運転が荒いです。
ごくたまにレース?と思うほどひどい人もいます。
ふたつ目は、「タクシーで犯罪に巻き込まれないようにすること」
台湾で出会った台湾人たちが日本人で女性の私に教えてくれたアドバイス。
・夜一人でタクシーに乗ってはいけない
・夜タクシーに乗る時は、お店で車を呼んでもらうこと(配車記録が残るそうです)
・タクシー運転手に個人情報をもらしたり、親しくしすぎてはいけない
たくさんの人に同じことを言われました。
(※今は便利になって配車アプリやコンビニの端末でタクシーが呼べたりするようです。配車記録も残るし、大手のサービスなので中国語を読める方にはよいかもしれません。)
個人的には良い運転手さんが圧倒的に多いと思っていますよ。でも、正直に言って、運転手によってサービスの質に差があるのもまた事実。
そしてタクシーがらみのトラブルがあるのも事実。その当事者にならないように気を付けるに越したことはありません。
いちいち配車をお願いするのは手間なので、流しのタクシーを捕まえることも出てくるかと思います。
そのときは下記を心がけましょう。
・車体のキレイなタクシーを選ぶ(新しいもの・事故跡のないもの)
・運転手が制服を着ているタクシーを選ぶ
・載ったら一応運転手さんの顔写真データと運転している人が同じ人か確認する(ちがったらお金を払ってでも降りる)
これも台湾の人たちや日本人の先輩たちからの受け売りです。
綺麗な車体=意識が高い。制服=しっかりした会社に所属している。という考え方ですね。
私もたとえ昼間でも、できるだけ台湾大車隊、大愛計程車などの大手会社のタクシーを捕まえるようにしています。
汚い車体のタクシーが停まりそうになったら「私タクシー待ちじゃないですよ」という顔をしてそっぽ向いて決して乗りません。
※ちなみにUberについては、画期的で非常に便利だとは思いますが、調べてみたところ台湾では現状、法的にグレーというか黒に近いようです。
そして日本に当てはめた場合ですが、白タクに乗っていて事故にあった場合、保険が通常通り下りない可能性があるとのこと。
台湾でもその可能性を否定できないかな、と考え推奨・紹介は控えたい思います。
みっつ目、台湾のタクシーの乗車料金トラブルにも注意
メーターを倒しているかは要チェック。
倒れてなかったら「これは倒さないの?」と身振りなどでやさしく促してください。(悪気はないこともあるので)
一部観光地などでは値段が決められていて、それに従ってメータを倒さないこともあり、すごくわかりにくいのですが…台北市内は基本的にメータを倒します。
ちなみに実は台北市内は一方通行が意外に多くて、マップで見ていたら近いのに大回りされた!と怒っていたら実は一方通行で迂回せざるを得なかった、ということもあったりします。
判断が難しいのですが、明らかにおかしいな、ということがなければ目をつむった方が精神衛生上よいかもしれません。
なお、住所や行先をうまく伝えられていなくて道を間違える、ということも割と多いので要注意。
スマホなら店名や住所を拡大表示で渡すこと。紙で渡すなら大きめの文字で書くことをお勧めします。
23時から6時までは早朝割り増しもあります。(メーター+20元)
台湾の治安と注意すべきこと・交通についてのまとめ
・タクシーもバスも運転は日本と比べると荒いことが多い
・タクシーは便利だけれど利用には注意すべきポイントをおさえること
一番ダイレクトにケガなどにつながりやすい「交通面」での違い、ぜひぜひ念頭に置いて楽しい台湾旅行にしてくださいね。